腰椎分離症はスポーツによる反復負荷によって、主に椎弓の関節突起部に発生する疲労骨折で、成長期のスポーツ選手に多く認めます。
腰椎伸展時には両側、回旋時には反対側の椎弓関節突起部に応力が高まり、伸展・回旋が同時に起こる場合、その値はもっとも高まります。
このことから、スポーツ動作の中で特に伸展・回旋運動の繰り返しが、分離症を誘発していると考えられています。
症状としては、初発時の腰痛は軽微であることが多いです。
発育期の疲労骨折を起因とする痛みは限局して出現し、腰椎伸展時に増強します。
また終末期(偽関節)の痛みは分離部に隣接する椎間関節由来となります。
初期の診断には、CTやMRIが用いられています。
治療として、初期の症例では、骨癒合を目指した治療が選択されることが多いです。
腰椎の伸展・回旋制限を目的とした硬性体幹装具を用いて3ヶ月程度の固定を行い、骨癒合を試みます。
終末期では、骨癒合を得ることは難しいため、疼痛管理を行いながらスポーツ復帰を行います。
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