誰でも運動をしなくなったり、怪我をしてしまうと関節の動きは悪くなったりします。
関節可動域の制限と年齢の関係性については様々な研究が行われており、高齢になればなるほど関節可動域制限の発生は著しくなることが報告されています。

このことは関節周囲の主な軟部組織を構成する結合組織、なかでもその主要構成成分でもある「コラーゲン」が加齢によって器質的に変化することが主な原因であると考えられています。

加齢による変性

しかしながら、加齢による変性は生体の生物学的影響でもあり予防することはなかなか難しいものでもあります。

ただし、加齢の影響は結合組織のみならず、身体活動に影響する骨格筋にも認められており、筋量そのものが減少することや筋力発揮をつかさどる運動単位数が減少することなどにより筋力の低下が進むとされています。

つまり、年齢の要因は関節の不動を惹起させる直接的な要因ではないかもしれませんが、加齢に伴う筋力の低下は二次的因子として関与し、結果として身体活動が低下すると関節運動も減少することから関節の不動化が長期化し、可動域制限が発生してしまうことが考えられています。

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