理学療法士の中島です。
突然ですが、人に肩関節は何か所あるかご存じですか?
片側に4か所、両側で8か所になります。
解剖学を勉強している方ならこういう答えになると思います。
肩関節とは、肩甲骨、胸骨、肋骨、鎖骨、上腕骨が関係する一連の4つの関節より構成される肩複合体のことを言います。
具体的には
解剖学的関節:①肩甲上腕関節、②肩甲胸郭関節、③胸鎖関節
機能的関節:④肩鎖関節 ※第2肩関節を入れる場合もある
の計4関節から成り立っています。
つまり、肩は様々な要素から成り立っていることから、単一の筋肉や関節が動くというより複合体として協調して動きます。
逆に言えば、何か1つの筋肉や関節に障害が生じれば肩全体に影響を及ぼす可能性が考えられることになります。
肩の代表的な障害である肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)や肩こりなど、肩の痛みを考える時は4関節を全体的に評価して原因を特定する必要があります。
肩を動かしやすくするパフォーマンスupの場合も同様ですね。
お客様に施術するときも同様のお話をします。そうすると肩甲骨を動かす必要があることまでは理解していただけることが多いですが、鎖骨や肋骨も動かさないといけないです。とお話をすると驚かれることが多いように感じます。
実際に複合的に動かすと肩の動きに変化が起こることは多く、皆さん納得されるようです。
肩に問題がある方は腕や肩甲骨だけではなくて、鎖骨や肋骨まで意識を向けてみると良いかもしれません。
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