ベネット損傷は、野球歴の長い選手、特に投手に多く、肩関節窩後下方の骨増殖による骨棘(上腕三頭筋長頭起始部付近や関節窩後下縁の骨棘)を指します。
またクアドルラテラルスペースシンドロームにおける腋窩神経の絞扼を助長する一要因と考えられています。

発生機序としては、投球動作により上腕三頭筋長頭や後方関節包に繰り返し牽引力がかかり起こる骨膜反応と考えられ、上腕三頭筋長頭や後下方関節包の拘縮を合併する事が多いです。

ベネット損傷の症状

症状としては、無症状のものも多いが、投球のコッキング期・フォロースルー期に肩後方の疼痛や脱力感を訴え、肩関節後方に圧痛があり、外転・外旋を強制すると肩の後方に疼痛を生じ、肩関節の内旋可動域が減少します。

治療としては、疼痛のある時は投球を中止させ、冷罨法・固定・提肘をして運動を制限させます。
疼痛が軽減後ストレッチ運動・筋力強化訓練を行い、保存療法により改善が見られない時は、医師に対診を依頼すべきである。

関連記事

  • 関連記事
  • おすすめ記事
  • 特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP