こんにちは、塩出です。
今回のテーマは「半月板の機能hoop function」についてです。


半月板とは

膝関節にかかる圧力を分散し、摩擦を減らす繊維軟骨性のパット状の組織
内側半月板(Medial meniscus:MM)と外側半月板(Lateral meniscus:LM)によって構成されます。


2枚の半月板は左右で形が異なり、体の内側の方が大きく外側は小さい。膝の屈伸に応じて半月板も動き、内側半月板が6mm程度、外側半月板は12mm程度前後に移動する。周囲が関節包に繋がっており周囲側の分厚い部分3分の1弱は完全な軟骨組織でなく、そこから入った血管も部分的に走っているが、関節内側の半月板が薄くなっている部分には血管がない。この部分は同じく血管がない関節軟骨と同様に、栄養は関節液より得ているが、自己治癒能力はほとんど無く、過度な加重などによる断裂時には自然に再生することは望めない(Wikipedia)

半月板の役割

一般的にはクッションの役割を果たすと言われていますが、膝関節の運動に合わせて動き、円滑な膝関節運動をサポートしています。


hoop functionについて

半月板のクッションの役割が、このフープファンクションと言われる動きです。荷重時、脛骨大腿関節にかかる圧縮力を半円形の半月板が受け止めながら外に撓みます。

しかし、変形性膝関節症などの膝関節疾患においては、荷重応力軸がずれ、このフープファンクションが破綻し、関節への負担が大きくなります。


そうすると内側半月板の亜脱臼(medial meniscus extrusion:MME)が発生し、変形の進行とともに膝の内側の痛みが強くなります。また、高齢者の変形性膝関節症患者の多くがMMEを発症しているとされています。

内側半月板は半膜様筋線維と連結しているとされており、その周囲結合組織の滑走不全が起きると、MMEを助長する可能性があります。


初期段階で半月板にかかる荷重をコントロールできれば、MMEの進行を予防できるとされているため、痛みがあるならば、早期に医療機関を受診し、正しく運動療法を行える施設でリハビリを行いましょう!

 

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