不動による筋の萎縮は、骨折や損傷した組織の再骨折、再損傷を防ぐために用いられる四肢の固定などによって起こります。

しかし不動そのものが筋の萎縮を起こすわけではなく、筋の廃用によって二次的に起こるものだと考えられています。

たとえ不動でも筋電図活動が見られるため、筋の活動減少の結果起こる筋萎縮と考えるのが妥当です。

不動化による筋萎縮

不動化による筋萎縮には、不動化そのものの程度と、通常の筋活動量に対する相対的な減少量の2つの因子が関わっているとされています。

前者の不動化の程度で言えば、例えば、二関節筋か単関節筋かの違い(単関節筋のほうが不動の影響を受けやすい)や、不動の期間が関係します。

後者は、普段どれだけの活動量があるか、逆にそこからどれだけ活動が制限されている状態にあるかが関係します。

こうした起きた不動による筋萎縮からの回復は、筋が萎縮するまでに要した時間よりも長い時間がかかると言われています。

不動解除による筋活動量の回復

不動による筋萎縮は、筋や筋線維タイプによって異なりますが、不動解除後の変化は依存しません。

つまり、不動によって起こるタイプの変化も通常の状態ともどると言われています。

不動解除による筋活動量の回復は、筋萎縮が通常の活動レベルに対する相対的な減少が関わることを考えると、通常と同レベルの活動量にもどることで達成されると考えられています。

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