外反母趾は足部の変形で、主変形は第1中足趾間関節(MTP関節)内側側副靭帯の引張力低下による第1中足骨内反、中足趾間関節外転になります。
判定基準はMTP関節外転が40°、第1、2中足骨角度が16°を超えると重度外反母趾と判定されます。
主訴は足部の変形及び疼痛性歩行障害が多く、日常生活活動(ADL)の移動動作や身体的、精神的、社会的生活の質(QOL)の低下を招くことがあります。
重度症例では、MTP関節の脱臼による歩行障害が起こる可能性もあります。
治療には、保存療法(足底板、母趾矯正サポーターを使用した装具療法)と手術療法(変形矯正術)があります。
歩行に関する報告には、前足部への荷重は歩行周期のTerminalstance(30-50%)からPre swing(50-60%)で増加し、健常人の母趾と第1中足骨は、他の足趾・中足骨と比べ最も圧力が加わりますが、外反母趾症例では最大足圧が第5足趾側へ移行し接地面積が狭小化、母趾運動可動域に制限がある症例は母趾への荷重回避のため足部を外反する動きなどがみられます。
変形が起こる前に対処し、治療を始めたいところ。
お悩みの方はお早めにお問い合わせください。
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